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| JR「鷹巣駅」 |
JR鷹巣駅から寄り道をしながら徒歩で米代川の土手沿いの道を東に向かい、かなり向こうの国道105号線を目指す。105号線を右に折れ東鷹巣橋を渡ると、真直ぐ行けばケアタウンだ。白っぽい建物群が見えたてきた。あれが「ケアタウンたかのす」か。
しかしまあ、どうしたことか外部と隔てる柵もフェンスも門もない。四角四面の建物ではなく、ホール、集会室、調理室などを本体に中庭の周囲に14の“8人単位の居室ユニット”が、あたかも鳥が羽を広げるように配置されている。全棟RC造の平屋建て。
そろそろ3時半、玄関ホールから見る広い空間は、集会室のようで夏祭りや忘年会にも使うとのこと。その左奥の畳スペースに見学会参加者10人ほどが既に集合。囲炉裏端の土間をモチーフにした12帖ほどの和室調のスペースで今日、明日のスケジュールを確認後、敷地東端の『補助器具センターたかのす』を先ず見学。
在宅介護のためセンターの構成は、[1]事務スペース・[2]さまざまな福祉用具の展示スペース(ここで利用者一人ひとりの状況に合う福祉用具を試し、選びレンタルする)・[3]手すりの高さや位置、キッチンのシンクの高さなどをシミュレーションできるスペース・[4]回収した福祉用具の保管倉庫(ここには福祉用具を洗浄、滅菌・殺菌する装置も設置されている)。このセンターを開設後、住宅改修の依頼も増えたという。福祉用具を導入した後は、用具が適切に利用されているか、用具に不具合はないか、巡回チームが各戸を訪問して点検しアフターフォローしている。
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| 補助器具センターのレンタルベッド |
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手すりの高さの
シミュレーションコーナー |
修理コーナー |
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| 人気者のタム |
次は『本館』の見学だ。色々な花や枝葉の中庭を、床から立ち上がって天井に至る透明ガラスがぐるりと囲み、それに面した廊下やミーティング・スペースはすこぶる明るく広い。雪景色はすごいだろうなと思う。庭では大型犬が走ったり歩いたりしている。車いすのおばあさんが笑顔で「タム、タム」と呼びかけたら、寄ってきてガラスの外側に鼻をこすり付けた。
利用者が居住する居室ユニットというプライベートなスペース、各ユニットにある談話室のようなセミプライベートなスペース、さらにはセミパブリックスペース、パブリックスペースというようにそれぞれの場所にメリハリがあり、訪問者も含めた様々な人が行き交い、「タム」も当たり前のように廊下を歩く。だからここは「まち」なのだ。
天井から吊り下げるペンダント型照明を和紙で被い光を柔らかくしたり、間接照明を使用したりして、全体的に落ち着いた明るさを感じた。
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布製のペンダント
(スウェーデン製・ワイヤーの骨組みでぶつかっても痛くない) |
照明へのこだわり |
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| サポートハウス外観 |
陽がとっぷりと落ちる頃、敷地内の北側の『サポートハウスたかのす』に案内される。平屋建てが6棟、1棟当り5〜6戸の共同住宅になっている。
サポートハウスの役割は、[1]高齢者住宅としての役割(市内住民で原則60歳以上、自宅での生活が困難な方たちが住宅として利用)・[2]地域交流スペース(入居者との面会者や、福祉関係の調査・研究者などが宿泊。今夜の宿泊場所でもある)とのことである。ワンルームで、玄関・居室床・バス・トイレすべて段差無し。バス・トイレ・洗濯機置き場は広い1室で要所に手すり付きだ。90度角の二方面から(いずれも引き戸)アプローチして周回できるので、車いす使用の方も楽に動けるだろう。トイレと浴室洗い場は隣接し、床にはわずかな勾配。隔てるのはグレーチングとシャワーカーテンのみ。入浴のたびにトイレ床も掃除してグレーチングに流してしまえば、ホテルのような清潔さと快適さを常時保つことができるだろう。
部屋にはエアコンのほかにスチーム暖房が居室部分、浴室部分に設置されている。これで雪に埋まる時期を凌ぐのだ。隣の部屋にはおばあさんが一人で住んでいる。
6時半、ケアタウンから10分弱の鷹巣駅前のホテルに到着した。一階の和室が懇親会会場だ。松橋理事長、畠山さん(住民ワーキンググループの主要メンバー)と見学参加者の計10名がそれぞれ自己紹介する。コーディネートの苦労談、鷹巣町のこれからの福祉をどうするか徹底して議論した住民ワーキンググループの話など、活発なやりとりで瞬く間に時間が経過した。
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