福祉住環境コーディネーター協会とは、東京商工会議所、NPO法人「生活・福祉環境づくり21」などの関連団体の支援により、
福祉住環境コーディネーター検定試験の合格者が、真に役立つ人材として認知され、活躍できる状況を目指し、
相互連携、個々のスキルアップ、情報の収集・発信等を行うため、平成14年5月に設立された団体です。
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福祉住環境
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 −特集− FJC見学会−パラマウントベッド・ショールーム−
 福祉住環境に関するお役立ち情報コーナーです。

2005年最初に行われた見学会は、介護用ベッドトップメーカーのパラマウントベッド株式会社(東京・江東区)。
最新型のギャッジベッドの説明や使用方法などを学んだうえで、実際にベッドから車いすへの移乗や、ベッドの操作を体験しました。

  ※写真はクリックすると大きいサイズで見れます。
ユーザーの気持ちを反映して作られたベッドとは
業界初の在宅ケアベッドをパラマウントベッドが開発したのは20年前。 『楽匠』には操作履歴などの新機能も搭載されています。

まず、2004年度グッドデザイン賞を受賞した在宅ケアベッド『楽匠』の説明からスタート。

「『一般家庭用ベッドと同じようなものがほしい』『家庭にあっても違和感のないベッドがほしい』というユーザーの声から、介護色を薄めて在宅用のケアベッドを開発したんです」

色調は利用する側の好みや部屋の雰囲気に合わせて、木調タイプのダーク・ライト、標準タイプのベージュなど3色から選ぶことができます。
サイズもミニ・レギュラー・ロングの3タイプあり、利用者の状態はもちろん、部屋の大きさにも対応可能。5梱包に分けられるため、戸口が狭くても部屋の中に簡単に搬入、設置できます。

機能面での最大の特徴は、1つのボタンで理想的な背あげができる「らくらくモーション」。
従来のベッドで背あげを行う場合、脚ボトム(膝)を上げてから背ボトム(頭)を上げるという順番を守ることが重要なポイントでした。この順番で動かさないと、身体がベッド下方へずり落ちてしまいます。その度に介護者は身体を頭の方へ引き上げなければなりませんでした。

「正しい方法で使用していただくのが一番なのですが、在宅ケアの現場では難しいのが現状。そこで、ベッドに方法を覚えさせればいいと考え、ボタン1つの操作で理想的な背あげをできるようにしました」

「らくらくモーション」は、脚ボトムと背ボトムが連動して上下するしくみ。
まず脚ボトムから上がり、それから背ボトムが上がります。ある程度背ボトムが上がると、脚ボトムが自動的に下がり、姿勢の崩れない自然な座位をとることができるのです。

ベッドとマットレスは正しく使って
「多くの方が負担なく離床できるように。そして生活の場を広げてほしい」

ベッド上で「起きる」という動作は、心身機能の廃用を防ぐことができます。
長期間寝たきりでいたり、身体の活動性が制限されると、さまざまな病的症状が引き起こされます。この症状を廃用症候群といいます。たとえば、筋骨格系では筋力低下、骨粗鬆症、心・血管系では起立性低血圧、呼吸器系では肺換気量の低下、消化器系では食欲減退や便秘、精神神経系では見当識障害や不安・うつ状態などがあり、症状は全身に及びます。

廃用症候群を防止するためには、座位保持を促す機能的なベッドの導入が効果的です。
まず、ベッド上で座位姿勢をとり、その時間を長くすること。安定した端座位をとるには、ベッドの高さが重要になります。
かかとをしっかりと床面につくようにすると、端座位の安定性が図りやすくなります。しかし、高齢者の場合、ベッドの高さを一番低くしても、床面につかないことがあるのです。
同社の『楽匠』は床高を25cm(最低時)とし、従来品より約5cm低くしてあるので、「90%以上の方がつきます」。

マットレスは目的に合わせて、硬さや機能などを選ぶ必要があります。例えば、リハビリには動きやすい硬めのマットレス、褥瘡予防には体圧分散性の高いマットレスなど。

同社が開発した『エバーフィット』は、体圧分散性を優先させたソフトフィット面と、寝返りのしやすさなど身体支持性を優先させたハードフィット面をリバーシブルで使い分けできるよう、マットレスの両面に異なる機能をもっています。
つまり、ソフトフィット面は寝ている時間が長い人用、ハードフィット面は回復期にある人用と、使用者の状態、体型、好み等に合わせて選択できるのです。

参加者同士の交流も深まる体験タイム

「ボードを使えば、ほとんど力はいらないんですね」
続いて、車いすの機能説明後、参加者はスライディングボードを使用したベッドから車いすへの移乗を体験しました。

ベッドと車いすの高低差を使えば、抱えあげる必要がないので楽に移乗できます。「重心移動が大切なポイント」で、用具をうまく活用することにより、介護者が腰を痛める心配もありません。

何度も操作し、使い心地を確かめる参加者ら。疑問に感じたことは、その場ですぐに聞いていました。

また、参加者は6台展示されているベッドに横になり、操作方法やマットレスの硬さ、寝心地などを次々に試した後、一般用のベッドや電動リフトアップチェア、自動採尿器など、ショールーム内の他ブースを見てまわり、およそ2時間の見学会は終了。

今回の参加者15名は、介護用ベッドを見たことはあるけれども、実際に寝てみたことのない人が多数でした。
参加者の一人は、「見学会は何度か来ていますよ。建築設計事務所をやっているけれど、住環境整備のことだけではなくて、自分の親も介護が必要な年齢だから」と、参加理由を語っていました。

資料提供:ふくしチャンネル

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