福祉住環境コーディネーター協会とは、東京商工会議所、NPO法人「生活・福祉環境づくり21」などの関連団体の支援により、
福祉住環境コーディネーター検定試験の合格者が、真に役立つ人材として認知され、活躍できる状況を目指し、
相互連携、個々のスキルアップ、情報の収集・発信等を行うため、平成14年5月に設立された団体です。
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福祉住環境
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 −特集− 病院・福祉施設住環境フェア2004
 福祉住環境に関するお役立ち情報コーナーです。
同時開催の「国際モダンホスピタルショウ2004」にて企画展示されたリビングホスピタル。

7月14日〜16日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで「病院・福祉施設住環境フェア2004」が開催されました。
同フェアは今回初の開催で、当協会も協力致しました。「やさしさとやすらぎの空間をデザインする」をテーマに関係企業14社が出展。施設用の消臭機器からソーラーシステム、ガーデニング関連用品まで幅広く展示され、24,030人が訪れました。
 

  ※写真はクリックすると大きいサイズで見れます。

 室内にこもるニオイ 脱臭する壁紙で解決

病院・施設向けの商品展示がほとんどを占める中、家庭でも利用可能なものはないかと探したところ、今話題の「炭」を使った製品を見つけました。

展示されていたのは「白」。ややグレーがかっていますが、炭が配合されている証しです。

「炭」といえば、家庭では靴箱に入れたり、部屋に置いたり……。最近では化粧品にまで及び、洗顔石鹸からシャンプーまでありとあらゆる製品に「炭」が使用されています。
これらは、すべて炭の持つ機能に着目したもの。炭には「調湿効果」「吸着効果」「浄化効果」「脱臭効果」「マイナスイオン効果」「遠赤外線効果」「電磁波遮断効果」など、多くの機能があるといわれています。

(株)アスカムが開発した消臭・調湿クロス「アスカムシート」は活性セラミック炭を配合。この炭は、木材をセラミックスでコーティングしたもので、備長炭と比べて約2倍の調湿能力があり、アンモニア吸着力も約3倍の能力をもっているそうです。
表面は不織布になっており和紙のような趣き。裏面は特殊アルミフィルムが貼られ、施工の際の接着剤などが炭に影響を与えない構造になっています。色は白・ピンク・スーパーホワイトの3色。

「デザイン性はあまりよくありませんが、炭っぽさが出ているため『効きそう』となかなか好評なんですよ」と、語るのは営業主任の横山さん。

効果のほどは、見た目だけではありません。特別養護老人ホームの部屋を使用した実地試験で約2ヶ月後のニオイを比較したところ、「アスカムシートを貼らない部屋を100とすると、貼った部屋では20以下になりました(臭気測定器使用)。」

炭を壁紙にするなんて、火災時の危険性が増すのでは? と思いましたが、備長炭等の木炭が炭素成分98%に対して、セラミック炭は炭素成分を30%しか含まず、非常に燃えにくい特性を持っているそうです。安心して利用できる素材といえます。

 新しい住環境の提案 「リビングホスピタル」

在宅医療への関心の高さがうかがえたオープンセミナー。座りきれない来場者であふれていました。

今年で31回目を迎えた「国際モダンホスピタルショウ」では、「在宅医療と地域連携」をテーマにした企画展示(協会協賛)が行われました。地域医療に力を入れている病院や各種団体などのパネル展示、また特設ステージでは在宅医療関連のオープンセミナーが行われ、多くの来場者が熱心に見入っていました。

厚生労働省発表の「平成14年患者調査の概況」によると、年齢が高くなるにつれて在宅医療を受ける割合が増加し、65歳以上の外来患者271万3千人の2.3%(6万3千人)が在宅医療を受けています。また、在宅医療を受けている患者の87.7%が65歳以上であるということもわかりました。

現在、在宅におけるケアの場といえば「部屋」が主流。基本的には居間の隣室が最適とされています。その際、居間との一体感を得られやすく、またコミュニケーションをはかりやすいように、間口を広くし(有効開幅1600mm以上)、プライバシー確保の面から遮音性能の高い引き分け戸にすると良いというのが一般的な考えでしょう。

これを覆す新しい考えを提案したのが、リビングホスピタル研究会(座長 高室成幸氏)の『リビングホスピタル』。
家族が集う「リビングルーム」を療養の場にし、医療依存度が高くてもなじみある家で精神的にも自立した生活を送ることをめざすという考えです。

「サポートバー」もついているシステムキッチン。
写真の左側にパーテーション、ベッドが置かれています。
便器前方150〜300mmの位置に小さな縦手すりがついています。座位姿勢保持の横手すりは床から700mmのカウンターが代用。

では、一体どのような住環境なのでしょうか。
同フェアでは、実際に一般的なLDKの改修案が展示されていました。

まず、キッチンは車いすで利用できるように改修します。
ダイニングルームはリビング・ダイニングルームに変更し、リビングルームをケアスペースに。こうすることで、家族の目が届きやすくなり、より安心で安全な住環境になると説いています。

リビング・ダイニングルームとケアスペースの間には、パーテーションを設置し、療養者のプライバシーはしっかり確保。
言うまでもなくコミュニケーションの問題はまったくありませんが、さらに良い環境にするため、リビング・ダイニングルームに置くテーブルは、ベッド上の療養者と同じ目線になるようにロータイプを推奨しています。

今まで療養の場として考えられていたLDKの隣室は、療養者が移動しやすく、使いやすいトイレに改修されていました。

今後、高齢化の進行に伴ってますます必要性が高まるであろう在宅医療。「リビングホスピタル」が在宅ケア環境整備の新たなキーワードになるかもしれません。

資料提供:ふくしチャンネル

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