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| 在宅医療への関心の高さがうかがえたオープンセミナー。座りきれない来場者であふれていました。 |
今年で31回目を迎えた「国際モダンホスピタルショウ」では、「在宅医療と地域連携」をテーマにした企画展示(協会協賛)が行われました。地域医療に力を入れている病院や各種団体などのパネル展示、また特設ステージでは在宅医療関連のオープンセミナーが行われ、多くの来場者が熱心に見入っていました。
厚生労働省発表の「平成14年患者調査の概況」によると、年齢が高くなるにつれて在宅医療を受ける割合が増加し、65歳以上の外来患者271万3千人の2.3%(6万3千人)が在宅医療を受けています。また、在宅医療を受けている患者の87.7%が65歳以上であるということもわかりました。
現在、在宅におけるケアの場といえば「部屋」が主流。基本的には居間の隣室が最適とされています。その際、居間との一体感を得られやすく、またコミュニケーションをはかりやすいように、間口を広くし(有効開幅1600mm以上)、プライバシー確保の面から遮音性能の高い引き分け戸にすると良いというのが一般的な考えでしょう。
これを覆す新しい考えを提案したのが、リビングホスピタル研究会(座長 高室成幸氏)の『リビングホスピタル』。
家族が集う「リビングルーム」を療養の場にし、医療依存度が高くてもなじみある家で精神的にも自立した生活を送ることをめざすという考えです。
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「サポートバー」もついているシステムキッチン。
写真の左側にパーテーション、ベッドが置かれています。 |
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| 便器前方150〜300mmの位置に小さな縦手すりがついています。座位姿勢保持の横手すりは床から700mmのカウンターが代用。 |
では、一体どのような住環境なのでしょうか。
同フェアでは、実際に一般的なLDKの改修案が展示されていました。
まず、キッチンは車いすで利用できるように改修します。
ダイニングルームはリビング・ダイニングルームに変更し、リビングルームをケアスペースに。こうすることで、家族の目が届きやすくなり、より安心で安全な住環境になると説いています。
リビング・ダイニングルームとケアスペースの間には、パーテーションを設置し、療養者のプライバシーはしっかり確保。
言うまでもなくコミュニケーションの問題はまったくありませんが、さらに良い環境にするため、リビング・ダイニングルームに置くテーブルは、ベッド上の療養者と同じ目線になるようにロータイプを推奨しています。
今まで療養の場として考えられていたLDKの隣室は、療養者が移動しやすく、使いやすいトイレに改修されていました。
今後、高齢化の進行に伴ってますます必要性が高まるであろう在宅医療。「リビングホスピタル」が在宅ケア環境整備の新たなキーワードになるかもしれません。
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