福祉住環境コーディネーター協会とは、東京商工会議所、NPO法人「生活・福祉環境づくり21」などの関連団体の支援により、
福祉住環境コーディネーター検定試験の合格者が、真に役立つ人材として認知され、活躍できる状況を目指し、
相互連携、個々のスキルアップ、情報の収集・発信等を行うため、平成14年5月に設立された団体です。
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福祉住環境
コーディネーター協会
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 今月の特集 日常動作を読みにくい退院時のリフォーム
 全国の活動グループ等の活動事例を紹介します。
住宅改修事例 <2>
1.対象者の状況

Yさん67歳女性。脊髄随内腫瘍による脊髄損傷自走式の車いすを利用
住いは戸建て2世帯住宅。ご主人は仕事の関係で都心のマンション住まいで週末に帰宅、2世帯住宅の2階部分には娘さんがお住まいです。


2.相談までのいきさつ

2度の手術・長期のリハビリ後、Yさんの「住み慣れた我が家に戻りたい」という思いから家の改修をすることになりました。ところが市に相談したところ、“参考になる先例がない”と言われ、バリアフリー住宅の情報や相談窓口が少ないことを痛感したそうです。そして、ご主人が知り合いを通じて探した建築設計事務所に設計を依頼されました。


3.改修目的

作業療法士と設計事務所と相談しながらプランを進めました。自分で生活を組み立て、身支度をし、料理をし、外出できるようにということでLDK・水回りの改修外出用に段差解消機・スロープの設置をすることになりました。


4.改修内容
※図面はクリックすると大きいサイズで見れます。
[ 改修前 ] 1階平面図

1階のLDKをDK+寝室に改修。

水回りは洗面と浴室をワンルームのトイレと浴室にし、洗面台はキッチンの横に取り付けた。

浴室は車いすから移乗がしやすい高さにすのこをつくり、手すりを利用して浴槽に入るようにした。浴槽に一人で出入りしやすいように、縁と移乗台の高さを合わせ、内部には2段の台を設置。

キッチンは、車いす対応の流し台を設置。ただ、このカウンターの高さでは、まな板と包丁を使うと肩や手が疲れる上、コンロも鍋の中が見えないということで、キャスター付の調理台兼テーブルを造った。低いコンロ台、レイアウトの変更も検討中である。
 

改修前平面図
[ 改修後 ] 1階平面図
改修後平面図

外出するために、寝室の掃き出し窓に段差解消機を設置し、昇降機を降りたところからカーポートの門扉までスロープを造った。しかし、なるべく庭を潰さないよう配慮したところ、スロープの傾斜が急になり、一人での外出時に何度か転んでしまった。スロープ幅を広げることも検討したが、相談の結果、シュミレーションをしながら手すりを設置することになった。


5.改修後の効果
※写真はクリックすると大きいサイズで見れます。

トイレ:小判型の便器と脚がトイレの中に落ちないように脚を乗せる板。両脚を乗せた板をずらしながら臀部を便座に移乗させる。

改トイレ修後

浴槽:浴槽に入れた台に座りながら入浴するが、肩まで浸かれないのが残念だ。

改修後浴槽

浴室:すのこは車いすから移乗しやすい高さに。浴槽の縁とすのこの高さもあわせ、一人でも出入りしやすくした。

改修後浴室

キッチン:現在は流しカウンターと冷蔵庫・食器棚が向き合っている、いわゆるTT型の配置。冷蔵庫から取り出した食材は、キャスター付の調理台件テーブルに乗せて、流しに運ぶ。

改修後キッチン

チェスト:後から買いたしたチェスト。奥行きがテレビやカップボードとあって、車いすで利用するのに高さもちょうど良い。引き出しが軽いところも気に入っているとのこと。

チェスト

スロープ:お気に入りの木をよけて造った。傾斜とカーブは、手すりをつけてフォローするアイデアが出た。

スロープ
資料提供:有限会社リアライズ

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