都道府県別平均寿命、男は長野県が78.90年、女は沖縄県が86.01年が一位
〜厚生労働省、2000年都道府県別生命表の概況〜 |
| 2002/12/19(Thu.) |
厚生労働省は12月17日、「2000年都道府県別生命表」の概況を公表した。生命表は、一定期間におけるある人口集団の死亡状況を、死亡率、生存数、定常人口、平均余命などによって表現したもの。
現実の人口集団の年齢構造には影響されない形で、純粋にその集団の死亡状況のみを集約しており、異なる集団の間で死亡状況を比較分析する際に欠くことのできないものとなっている。特に、0歳の平均余命である「平均寿命」は、その人口集団の保健福祉水準を示す総合的指標として広く活用されている。
都道府県別生命表は、人口動態統計調査および国勢調査のデータを用いて、5年ごとに作成しており、1965年より通算して今回が8回目となる。
平均寿命(0歳の平均余命)を都道府県別にみると、男では長野県が78.90年で最も高く、次いで福井県(78.55年)、奈良県(78.36年)の順となっている。女では、沖縄県が86.01年で最も高く、次いで福井県(85.39年)、長野県(85.31年)の順となっている。
平均寿命の最も高い県と最も低い県との差は、男3.23年、女2.32年となっている。地域的な傾向をみると、男では関東南部から中部、近畿地方で高く、東北、九州地方で低い傾向にある。また、女では、北陸、中部地方で高く、東北、関東北部、近畿地方で低い傾向にある。
男女の平均寿命の相関をみると、男女ともほぼ全国値(男77.71年、女84.62年)を中心に分布しており、両者に強い相関関係は認められない。
男女の平均寿命の差は全国で6.91年となっているが、これを都道府県別にみると、沖縄県が8.37年で最も大きく、次いで佐賀県(8.13年)、青森県(8.02年)となっている。いっぽう、男女差の最も小さな県は愛知県(6.21年)で、次いで岐阜県(6.24年)、埼玉県(6.29年)となっている。
主な年齢の平均余命を都道府県別にみると、男女とも、平均寿命が高いほど他の年齢の平均余命も高いという傾向がみられるが、0歳と65歳について、上から10位までの都道府県をみると、女では0歳で上位にある新潟県の代わりに65歳では宮崎県が入り、また長野県は順位を下げている。
いっぽう、男では0歳で上位にある奈良県、滋賀県、京都府、静岡県、岐阜県、埼玉県の代わりに65歳では、沖縄県、山梨県、香川県、東京都、北海道、富山県が入っており、特に沖縄県は変化が大きい。
1975年から2000年までの平均寿命の推移を都道府県別にみると、男女ともすべての都道府県で順調な延びを示している。1975年から2000年まで、常に上位10位以内に入っているのは、男では、長野県、福井県、神奈川県、静岡県、岐阜県の5県、女では、沖縄県、岡山県の2県となっている。
1995年から2000年の5年間に平均寿命が大きな延びを示した都道府県は、1995年に阪神・淡路大震災により大きな影響を受けた兵庫県を除くと、男では鳥取県(1.31年)、奈良県(1.22年)、千葉県(1.16年)の順となっており、女では奈良県(1.84年)、福井県(1.76年)、滋賀県(1.72年)の順となっている。
生命表上のある年齢の人が将来特定の死因で死亡すると思われる確率を算定した死因別死亡確率を都道府県別にみると、男女とも悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の順で高くなっているところが多い。
男では、すべての都道府県で悪性新生物が最も高くなっているが、女では、千葉県、岐阜県、静岡県、愛媛県、大分県では心疾患が、また、岩手県、福島県、栃木県、新潟県、長野県では脳血管疾患が最も高くなっている。
さらに、東北地方、関東北部および新潟県、富山県、長野県、鳥取県(女)、島根県(男)、佐賀県(女)、鹿児島県では心疾患よりも脳血管疾患の死亡確率の人が高くなっている。(
また、ある死因が克服されたと仮定すれば、その死因によって死亡していた者は、その死亡年齢以降に他の死因により死亡することになる。その結果、死亡時期の繰り延べが生じ、余命が延びることになる。この延びは、その死因のために失われた余命と考えられることから、これらによって各死因が平均余命に与える影響の大きさを測ることができる。
この特定死因を除去した場合の平均寿命の延びを都道府県別にみると、男女とも1位悪性新生物、2位心疾患、3位脳血管疾患の順となっているところが多い。
3大死因を同時に除去した場合の平均寿命の延びは、男は山形県(9.66年)が最も大きく、次いで埼玉県(9.63年)、秋田県(9.59年)の順となっている。女では北海道(9.35年)が最も大きく、次いで宮城県(8.85年)、高知県(8.83年)の順となっている。地域的な傾向をみると、北海道、東北、関東地方に全国(男9.05年、女8.34年)を上回っているところが多い。
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